妻はセレブで、おれセルフ

sakurasaku20052006-05-25

もうご存知の方も大勢いらっしゃると思うが、第一生命保険が恒例の「サラリーマン川柳」ベスト10が先週15日発表された。
毎年世相を反映し、それを皮肉った川柳。
見事1位に輝いたのは、 豪華な食事などの「セレブ」ブームの裏で倹約に励む夫の悲哀を詠んだ
「昼食は 妻がセレブで 俺(おれ)セルフ」
妻から聞くとこれには主婦からの反論が強いという。
今日のさくちゃんは何位だ〜人気blogランキング
月に1回か2回の、主婦の密かな気晴らしを夫が穿った見方でひがんでいるというわけだ。夫は、夜は「付き合い」と称して、飲み会で福沢諭吉樋口一葉を気前良く使っているのに、妻がたまにするランチは高くてもたかが数千円、それを皮肉るのはおかしいというのだ。
なるほど。一理ある。

でも、新潟県人の妻はいつからこんな理詰めでものをいうようになったのだろう。すでに長野県人かしている(笑)
そのことはさておき、私も昼は社員食堂のセルフ組みだから、この句は結構笑えた。政府は「景気は回復した」といい、銀行をはじめ多くの東証1部上場企業が史上最高益の決算を打っても、私のような庶民の財布の中身は一向に寂しいままだ。
いや、むしろ医療費の値上げや特別減税の廃止で、いくら節約しても苦しさは増している。そんな世の中を皮肉ったからこの川柳は面白い。
ちなみに二位は年金制度改革を皮肉った「年金は いらない人が 制度決め」3位は去年の流行語を使ったウォームビズ ふところ常に クールビズであった。
他にも
「妻の口 マナーモードに 切りかえたい」
「片付けろ!言ってた上司が 片付いた」
「年金の 出る頃妻は 家を出る」
「愛してる あなたがもらう 年金を」
「人生の 第二職場は 妻の部下」

など、読んでいるとブラックユーモアに思わず笑ってしまう作品が並んでいる。
全般的に景気回復といわれながらも、庶民感覚では未だ景気低迷が続く中、全体的に夫の小遣い制などお金がないことを皮肉った川柳が目立つ。
その中でひとつだけ私がつっこみたくなった川柳がひとつ
「二歳だろ トロ ウニ選ぶな 卵食え」
「そのまえに かっぱ寿司に 行きなさい」
お粗末さまでした。