相田みつをの「にんげんだもの」

私の好きな相田みつをさんの詩集。彼の67年の生涯の中で円熟した50代の頃の作品がつまっている。生きるとは、人間とは、アノネではじまる心優しい口調でその答えを語りかけてくれるような作品である。
つまずいたっていいじゃない、人間だもの
彼の詩や書に私はどれだけ救われ勇気をもらったことだろう。
たったワンコインで相田みつをさんの力強くそして美しい魂に触れられるなんて素晴らしい。しかも携帯サイズで持ち運びしやすい。お薦めの本である。

最後に本作品に収まっている私の好きな詩をひとつ紹介したい。
いのちの根
なみだをこらえて、悲しみにたえるとき
愚痴をいわずに、苦しみにたえるとき
いいわけをしないで、だまって批判にたえるとき
いかりをおさえて、じっと屈辱にたえるとき
あなたの眼のいろがふかくなり、いのちの根がふかくなる。