サン・テグジュペリ

私の妻はサン・テグジュペリの小説が好きだ。
家には「星の王子様」が大切にしまわれている。
小さな王子さま

星たちが輝いているのは
   …一人ひとりが自分の星をいつの日か
     見つけられるようにっていうことなのかな。
それはほかの十万匹ものキツネと変わりのないキツネにすぎなかった。
でも、ぼくが彼を友達にしたから、いまではこの世でただ一匹のキツネなんだ。

彼の表現は比喩的なものが多いが、大人の私にもそのファンタスティックな世界に引き込む魅力がある。
僕が友達にしたからこの世でただ一匹のキツネ。
私はこの表現が好きである。
この世でたった一匹のキツネ。
私がはじめて会社に入ったときの上司、吉池部長さんは好んで「一期一会」という言葉を使った。
人との出会い、巡り合いは一期一会。
そう思うとその瞬間を大切にしたいと思う。